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2002年11月29

 

大日本インキ化学工業 PNLCDは材料ビジネスへ

 大日本インキ化学工業は、ペーパーライクディスプレイとして注目されるポリマーネットワーク液晶ディスプレイ(PNLCD)に関し、ポリマーネットワーク液晶(PNLC)をLCDメーカーへ供給する材料ビジネスを展開する方針を打ち出した。すでにLCDメーカーへPNLCをサンプル出荷しており、1〜2年以内に電子ブックなどに採用される可能性があるという。

 詳細はE Express 11月15日号


2002年11月28

 

フルヤ金属 反射電極&配線用AZPCターゲットを開発

 フルヤ金属は新組成の反射電極・配線用ターゲットを開発、近くサンプル出荷を開始する。反射電極材料として事実上のデファクトスタンダードとなっているAPCターゲットにZnを添加したAZPCターゲットで、耐熱性・エッチング性を向上させた。

 詳細はE Express 11月15日号


 

日立金属 LCDバックライト用フェライト材を開発

 日立金属は、120℃以上の高温下で使用可能なMn-Zn系フェライト材「MBシリーズ」を開発、量産体制を構築した。、薄型・大型化が進むLCDのインバータトランス向けとして最適だという。

 インバータトランス用のフェライトコア材料としては、高い飽和磁束密度を持ち、かつ低損失のMn-Zn系ソフトフェライト材料が用いられるが、ソフトフェライトの動作点を高くする必要があり、ソフトフェライト自体の温度が上昇する。このため、ソフトフェライトには高温下でも高い飽和磁束を維持しつつコア損失が小さいことが要求される。

 今回、同社は損失の最低温度が120℃と従来に比べ20℃高い新材質「MB19D」を開発したもの。損失は20%以上低減するとともに、100℃における飽和磁束密度も10%高い440mT以上を実現した。このため、MB19Dを用いるとコア体積が10%小さくなると同時に、インバータの効率も88%から91%に向上することができる。

 鳥取工場と中国番禺工場で量産を開始。今年度は1億円、03年度は5億円、05年度は10億円の売上げを見込んでいる。


2002年11月27

 

セイコーエプソン 英ケンブリッジ研究所にIJラボを開設

 セイコーエプソンは、英国エプソンケンブリッジ研究所内に「ケンブリッジインクジェットオープンラボラトリー」を開設した。オープンラボは、今年7月に開設した「諏訪南インクジェットオープンラボラトリー(諏訪南事業所内)」に次いで2ヶ所目。

 同社はインクジェット技術をベースにした“"μ(マイクロ)液体プロセス”という生産技術を十年来から提唱。μ液体プロセスは、ピコリットル、ナノグラムオーダーの液滴を精密な位置に定量吐出することにより、直描パターン形成や薄膜形成を行う方式。とくに、直描パターンは半導体の製造などに広く使われるフォトリソグラフィ工程を1〜3工程に削減できるとともに、主材料やレジスト材料などの使用量を1/10以下に低減できるため、環境面でも大きな注目を集めている。

 今回のラボは諏訪南インクジェットオープンラボラトリーと同様、同社の技術者と利用者が共同で実験することにより、インクジェット技術適用の可否だけでなく、生産性・信頼性を含めたインクジェット技術の検証を行う。具体的には、薄膜トランジスタ技術や有機電子デバイスを開発する。ラボを利用して得られた成果は、原則としてラボの利用者と共同でビジネス展開や新分野への進出を検討していく。


 

セントラル硝子 PDP用高歪点ガラス市場進出の真意は?

 寡占市場からここにきて激戦市場へ様変わりする様相を呈してきたPDP用高歪点ガラス市場に参入したセントラル硝子。E Express 11月15日号では、参入理由や同社の高歪点ガラス「CP600V」について直撃インタビューを敢行している。

 詳細はE Express 11月15日号


2002年11月26

 

三菱マテリアルとSamsung SDI ブレード成型法によるPDPリブ形成技術を開発

 三菱マテリアルは、Samsung SDIと共同でブレード成型法によるPDP用バリアリブ形成プロセスを開発した。早ければ来年前半にSamsung SDIの42型ワイドVGAパネルへ適用。その後、HDTVパネルにも適用される予定。

 ブレード成型法は、三菱マテリアルが基本技術を開発し、Samsung SDIが大型化プロセスを開発した新しいバリアリブ形成プロセス。工程がシンプルで、材料ロスがほとんどないため、コンベンショナルなサンドブラスト法に比べ50%以上のコストダウンが期待できる。三菱マテリアルがキーマテリアルであるリブペーストとブレードをSamsung SDIへ供給する。


 

Crystal Solution/常陽工学 単結晶のPDP用MgOペレットを開発

 Crystal Solution(韓国)と常陽工学はPDP用MgOペレットを開発、サンプル出荷を開始した。単結晶のためMgO膜としてPDP前面基板に成膜した場合、2次電子放出特性や可視光透過性が高いのが特徴で、電子ビーム蒸着法に加えイオンプレーティング法にも対応できる。

 詳細はE Express 11月15日号


 

三菱電機 公共表示用反射型ディスプレイを発売

 三菱電機は、屋内外のビルボードや情報表示板向け反射型フルカラーデバイス「三菱オーロラビジョンR」を開発、03年1月30日から発売する。米maginkのフルカラー反射型デバイス技術を導入したもので、広告看板、広報看板、案内表示板、得点表示板といった用途を見込んでいる。

 反射型ながらフルカラーが表示でき、表示内容はインターネット経由で遠隔から更新でき、ニュースや天気予報などのリアルタイム情報を表示したり、複数看板を同時表示することができる。もちろん、反射型なので明るい場所ほど鮮明な表示が可能となる。また、太陽電池などを利用した商用電源フリーなデジタル看板にも対応可能となっている。

 最大画面サイズは3m(縦)×6m(横)だが、縦横33cm単位で変更可能。反射型デバイス表示ユニットの厚みを5cm以下に抑制したことにより、屋内向けでは10cm、屋外向けでは40cm以下に薄型化した。標準価格は3m×6mで2600万円。


2002年11月25

 

日本SGI ドーム型スクリーンを発売

 日本SGIは、五藤光学研究所と提携し、大画面可視化ソリューションの新製品「SGI Viz Theater Rinjokan(SGIビスシアター・リンジョウカン)」を開発した。

 五藤光学の曲面スクリーン「臨場館」と日本SGIの高性能グラフィックスWS「Silicon Graphics Fuel」を統合したもの。臨場館は、ドームスクリーンを横120°、縦90°に切り取った樽型スクリーンにデジタル映像を投影する没入型映像シアター。一般的なFPDでは映像が壁面に貼り付いて見えるため、画角を大きくしても映写枠が視界に認識されてしまうのに対し、樽型の曲面スクリーンはスクリーン自体が手前に湾曲しているため映像に奥行があり、高い臨場感・没入感が体験できる。

 また、プロジェクタはスクリーンの視野外に設置されるため、スクリーンに投影された映像を近くから見ても、遠くから眺めても、プロジェクタの光束を遮らずに観覧することが可能。 博物館や資料館といった常設展示場をはじめ、期間限定のイベント会場やセミナー、商業施設、文化施設、ショールーム向けとして拡販する。標準価格は2500万円より。


 

太陽工業と日本イルミネーションシステム 無機ELDを組み込んだライトシートを発売

 太陽工業と日本イルミネーションシステムは、無機EL発光シートを組み込んだ新製品「ライトシートシリーズ」を共同開発、12月1日より販売を開始する。

 厚さ0.25oの無機EL素子をラミネート加工したシートで、フレーム・カバーガラス、透過スクリーン画像、EL発光シート、バックボードとEL発光シート専用インバータ(電圧、周波数変換器/AC100V)から構成される。サイズはA1(841×594mm)、A2(594×420mm)、A3(420×297mm)の3種類。フレキシブル性があるため、曲面でも使用で可能。重さはA1で約300gで、消費電力は蛍光灯の約1/5だという。もちろん、発光位置や発光パターンが自由にデザインできる。


2002年11月22

 

電子ペーパーは07年に200億円マーケットに

 テクノ・システム・リサーチによると、電子ペーパーは電子辞書やPOPから次第に浸透しはじめ、07年に200億円マーケットに成長するという。その後も黎明期を脱し成長期に入ると予想される。

 詳細はE Express 11月15日号


2002年11月21

 

クボテック 韓国メーカーから第5世代TFT-LCD用検査システムを受注

 クボテックは、韓国のTFT-LCDメーカーから第5世代ライン向け検査システム「ライン一括モニタリングシステムLOOCS」を受注した。受注額は4億円強で、今年度中に納入する。


2002年11月20

 

Hynix 東方電子とHydisの譲渡契約を締結

 Hynix Semiconductorは、Hyundai Display TechnologyのTFT-LCD事業を東方電子(中国北京)へ譲渡する契約を交わしたと発表した。売却金額は3億8000万ドル。


2002年11月19

 

Samsung Electronics 中小型TFT-LCDの月産量が100万個突破

 Samsung Electronicsは、10.4型以下の中小型TFT-LCDの月産量が100万個を突破したと発表した。携帯電話用1.8型パネルやPDA/ゲーム機用5型パネルの出荷量が増えてきたためで、現在、大型パネルを生産している器興工場の生産ライン(2、3世代)を順次、中小型専用ラインへ転換する方針。


2002年11月18

 

日立ディスプレイズ HannStarへIPS技術などを供与

 日立ディスプレイズは、HannStar Display(台湾)へIPS(In-Plain-Switching)広視野角技術をはじめとするTFT-LCD技術を供与した。
 供与したのは、テレビ用TFT-LCD向けに開発したAS-IPS技術、カラーフィルター技術、FCA(Flip Chip Attachment)実装技術で、Hannstarへ技術者を派遣する予定。


 

LG Electronics 年産30万台のPDP2期ラインを導入

 LG Electronicsは、PDP2期ラインを建設すると発表した。亀尾(Gumi)工場に年産30万台のラインを導入するもので、投資額は1350億ウォンに達する。稼動は04年1月の予定。


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