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2003年4月18

 

フィルムテンション露光がいよいよ実用化へGoサイン
伯東/サンエー技研がPCB用露光装置を開発、大型PDPにも適用可能

 伯東/サンエー技研が考案したフィルムテンション露光方式がひそかな話題を呼んでいる。ガラスフォトマスクに比べ寸法精度が低いフィルムフォトマスクのウィークポイントを逆手にとって、フィルムマスクの周囲4辺にテンションをかけて寸法精度を矯正しようという大胆な発想だ。すでにプリント基板用フィルムテンション露光装置の開発に成功。PDPにも適用可能だという。

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2003年4月17

 

デプト 夢のCu合金ターゲットの量産採用が秒読みに
有機ELDの端子電極として今秋にも採用へ

 昨年8月に設立されたベンチャー企業、デプトは、Cu合金ターゲット「HPC」が今秋にも量産採用されるという見通しを示した。HPCはFPDの配線材料として用いられるAl-Nd合金と同等以上の導電性を備えながら、ガラス基板やITO膜などとの密着性も良好で、耐腐食性も高いため、デバイス構造を簡素化することができる。FPDでは有機ELディスプレイの端子電極、TFT-LCDのゲートやソース・ドレイン、PDPのバス・アドレス電極材料として早くも頭角を現しつつあり、今秋にも有機ELDでは量産採用される見通しだ。

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2003年4月16

 

EDEX/SEMI FPD Expo 日立ディスプレイズが3.5型低分子有機ELDを初公開
有機EL蒸着装置で新たな刺客が相次いで名乗り

 4月9〜11日、東京ビッグサイトで開催された「EDEX電子ディスプレイ展2003」と「SEMI FPD Expo 2003」。主役はやっぱり有機ELディスプレイで、日立ディスプレイズが3.5型低分子アクティブフルカラーパネルを初めて公開。LCDでは低温Poly-Si TFT-LCDならではというハイレゾリューションを活かした利用方法が提案された。これに対し、FPD製造装置・部材ではWhat's NEWが少なかったが、有機ELD蒸着装置ではまだ見ぬ強豪が相次いで名乗りを挙げた。
 E Express 4月15月号ではペーパーメディア最速レポートを全7ページにわって掲載している。

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2003年4月15

 

MED マイクロ有機ELDの初期量産は自社で
蒸着・封止装置などパイロットラインを導入

 英国のマイクロ有機ELディスプレイ専業メーカー、MicroEmissive Displays(MED)はパネルの初期量産を当初予定していたファンドリ方式から自社へ変更することを明らかにした。その準備としてEdinburghにクラスターツール型蒸着・封止装置をはじめとするパイロットラインを導入。今秋にもパイロットランを開始する予定

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2003年4月14

 

FHP 宮崎のPDPラインは月産7〜8万枚まで増強可能

 富士通日立プラズマディスプレイ(FHP)は、PDP工場“二番館”の最大キャパシティが当初見込みの月産6万枚から7〜8万枚(42型換算)へ向上できることを明らかにした。各種製造装置のスループットが向上したためで、04年中にフルキャパまで増強する考えだ。

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2003年4月11

 

トッキ ホットウォール蒸発法で面光源有機EL装置市場も席巻へ

 有機ELディスプレイ用蒸着・封止装置で圧倒的シェアを誇るトッキが、さらなるジャンプアップへ向けニューウェポンを投入する。山形大学・城戸淳二教授、松下電工と共同開発した面光源有機ELデバイス用蒸着方式「ホットウォール蒸着法」で、高価な有機発光材料の利用率が70〜80%へ向上。その分、高速蒸着が可能になるため、ローコストの面光源有機ELデバイスが作製できる。E Express 4月1日号では、ホットウォール法を中心に津上健一取締役社長にインタビューしている。

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2003年4月10

 

Vテク IJヘッド搭載のCF用マルチリペア装置を開発

 ブイ・テクノロジーは、LCDカラーフィルタ用マルチリペア装置を開発した。従来から製品化している研磨/レーザーヘッドによる黒欠陥リペアに加え、インクジェットプリンティング(IJ)ヘッドを搭載。この結果、CFの抜けといったオープン欠陥もリペアできるようにした。

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2003年4月9

 

日本精機 エリアカラー有機ELDを開発

 日本精機は、自動車メーター機器用エリアカラー有機ELディスプレイを開発した。画素数は16×80で、青とオレンジが表示できる。自動車メーカーへのOEM供給を狙っている。

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2003年4月8

 

Vテク 第6世代測長装置のスキャン方法を変更
ヘッドをXY移動して省フットプリント化

 ブイ・テクノロジーは、1500×1800oクラス対応の第6世代座標測定装置「Mercury」のステージ構造を変更し、大幅に省フットプリント化する。これまでは門柱上のヘッドがX方向、ステージがY方向へ動くダブルコラム構造だったが、ヘッドがXY移動するガントリーステージを採用。この結果、フットプリントを3300×4400oに抑制した。

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NECエレクトロニクス HoneywellからLCDドライバのライセンスを取得

 NECエレクトロニクスは、米Honeywell InternationalからLCDドライバICの駆動システムに関する基本特許ライセンスを取得した。契約によりNECエレクトロニクスは、Honeywellの特許を全世界で使用することができる。

 ライセンスを取得したのは、スクリーンフリッカ削減技術と、ピクセルのグレイスケール駆動技術。この結果、NECエレクトロニクスのユーザーであるLCDメーカーは液晶モニター、ノートPC、携帯電話、PDA、計測器といった多くの機器にHoneywellの特許技術が使用できるようになる。


2003年4月7

 

液晶滴下プロセスにドリーミーなマテリアルが登場
オーテックスが完全UV硬化型シール材を開発

 TFT-LCD製造プロセスで話題を独占している感のある液晶滴下(ODF:One Drop Fill)プロセス向けとして強力なマテリアルが衝撃的なデビューを果たす。レーザー関連機器商社のオーテックスが開発したUV硬化型シール材で、なんといっても最大の魅力は熱硬化が一切不要でUV照射だけで硬化が完了すること。そのメリットは熱硬化工程が不要になるだけでなく、熱硬化時におけるシール決壊の危険がないこと、常に一定の粘度がキープできること、さらにゲル化が起こらないため材料ロスがほとんどないことなど、計りしれない。

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2003年4月4

 

山形を有機エレクトロニクスの一大拠点に
米沢に有機エレクトロニクス研究所を建設

 山形県は、米沢市に有機エレクトロニクス拠点を整備して産業育成を図るという“山形有機エレクトロニクスバレー構想”を明らかにした。平成15年度から7年間にわたるプロジェクトで、「有機エレクトロニクス研究所(仮称)」を建設。日本の中央研究所的な役割を担うとともに、開発した技術を有機ELDメーカーをはじめとする他県企業へ移転する構想だ。

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2003年4月3

 

東芝松下ディスプレイ 画面から直接画像が取り込める低温Poly-Si TFT-LCDを開発

 東芝松下ディスプレイテクノロジーは、システムオングラス技術応用製品として低温Poly-Si TFT-LCDの画面から直接画像取り込み(イメージキャプチャー)ができるインプット・ディスプレイを開発した。

 パネルは3.5型QVGAだが、通常の表示機能のほか、ディスプレイ画面そのものに印刷文字や写真などイメージキャプチャーしたいものを当てるだけで960×240画素までのデータが取り込めるインプット機能を内蔵した。具体的には、画素の中に光センサー素子を作り込むことで実現した。この結果、絵や写真をスキャナーで取り込むという面倒な編集作業が不要となり、ビジネス用途だけでなく、遊びの世界も大きく広がるという。

 実際、@カタログを読み込んだり、通販商品のバーコードを読み取ることで簡単に商品指定をする、Aパスワードでのアクセス制御に代わって掌紋程度の簡易な認証でPCにプライベートなデータ・映像として保存する、Bカーナビゲーションに登録してある自分だけの抜け道マップを呼び出す、などさまざまな使い方が可能。

 将来的には、リアルサイズで対象物を写し撮るという特性を生かし、ソフトや解像度を向上させることにより、厳しいセキュリティが求められる電子商取引、金融取引までもカバーする高度な指紋認証を実現したい考えだ。


 

大日本印刷 LCD/PDP用光学フィルムの生産能力を倍増

 大日本印刷は、LCD用偏光板フィルム(Anti Glare)やPDP用反射低減フィルムの生産能力を倍増する。約20億円を投じて岡山工場(岡山県御津郡)内にラインを増設する。稼働は来年3月の予定。

 新ラインが稼動すると岡山工場の製造ラインは3つになり、生産能力も現在の約2倍に当たる300万m2に拡大する。新ライン稼動後の05年度は240億円の売上げを見込んでいる。


 

NEDO FHPなど3社に次世代PDP製造技術開発を助成

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、平成14年度補正予算課題設定型産業技術開発費助成事業「次世代PDP製造技術の開発」の交付先を富士通日立プラズマディスプレイ(FHP)、パイオニア、松下電器産業の3社共同に決定した。

 研究開発期間は平成15年4月30日までの予定。予算は9億9400万円で、必要費用のうち設備費のみが助成対象で、そのうち1/2以内を助成する。


 

トッキ 有機EL装置生産拠点の見附工場が完成

 トッキは新潟県中部産業団地に建設していた見附工場が完成、4月14日から操業を開始した。

 見附工場は有機ELD製造装置の新しい生産拠点で、敷地面積は3万m2、延床面積は1万4800u。長さ45mの組立ライン4本があるクリーンルーム対応組立エリア、研究室用クリーンルーム2室をはじめとする技術開発・設計エリア、資材エリア・管理エリアなどから構成される。土地、建物、設備を含め投資総額は約33億円。

 稼働開始にともない、これまでの生産拠点である長岡工場(長岡市)では水晶デバイス、電子部品、光学部品用スパッタリング装置、真空蒸着装置などを生産。また、新潟工場(新潟市)は、有機ELDの試作実験機など小型機の工場に衣替えする。

 なお、見附工場の隣接地には研究開発棟を建設する予定で、5月の着工、年内の完成を目指している。


2003年4月2

 

セイコーエプソン 写真並みの高画質低温Poly-Si TFT-LCDの量産を開始

 セイコーエプソンは、写真並みの高画質を実現した低温Poly-Si TFT-LCD「Photo Fine」シリーズを開発した。第一弾として今夏に発売するポータブルフォトストレージ&ビューワ「カラリオ PhotoPC Player P-1000」の表示部向けパネルの量産を開始する。

 Photo Fineシリーズ第一弾は3.8型VGAで、212ppiという世界トップクラスの高精細を誇る。また、パネルの開口率を従来比20%向上し高輝度化を図るととともに、同社独自の画像処理エンジンによって写真並みの高画質化を実現した。

 Photo Fineを搭載したカラリオPhotoPC Player P-1000は、撮影画像の状態をその場で大型高精細モニターで確認し、画像ブラウズ機能により旅先や自宅で撮影画像をキレイに見ることができる。


 

Kodak EDEX2003で有機ELD搭載デジカメを出展

 米Eastman Kodakは、「EDEX2003電子ディスプレイ展」でアクティブ マトリクス型フルカラー有機ELディスプレイを搭載したデジタルカメラ「LS633」を展示すると発表した。

 パネルサイズは2.16型で、上下左右あらゆる角度から画像を確認できるため、さまざまなカメラ位置、方法での撮影が可能になる。


 

三菱レイヨン 高輝度のLCD用プリズムシートを発売

 三菱レイヨンは、従来タイプに比べ輝度を30%高めたLCD用プリズムシート「ダイヤアート」Yタイプの本格量産を開始した。

 ダイヤアートYタイプは、アクリル樹脂の精密成形技術を用いてプリズムの形状をナノスケールで最適化し集光効率を向上させたもの。この結果、通常2枚必要なプリズムシートが1枚で済み、輝度も従来品より30%高くなる。生産能力は年産1200万枚で、3年後に50億円の売上げを見込んでいる。


 

富士通 LCD制御用の16ビットマイコン製品を発売

 富士通と富士通デバイスは、最大192セグメントのLCD制御機能を搭載した「MB90800シリーズ」の販売を開始した。

 MB90800はセグメント表示で最大192セグメント(従来比1.5倍)のLCDが制御可能。このため、例えば単純な図形は192個、数字は27個表示できるなど、パネルデザインの表現自由度が高まる。また、最大25MHzという高速動作も実現した。価格は900円からで、生産規模は10万個/月を見込んでいる。


2003年4月1

 

Vテク TFTアレイ用レーザーリペア装置を投入

 ブイ・テクノロジーは、TFTアレイ用レーザーリペア装置をリリースする。Nd:YAGレーザー(第2高調波、第3高調波)発振器を内製してローコスト化する。価格は1500×1800oクラスの第6世代機で約5000万円。

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