ノリタケ 電子ペーストの新工場が完成

　ノリタケカンパニーリミテドは、グループ会社であるノリタケ機材の新しい電子ペースト工場を稼動させると発表した。年産能力は400トンで、PDP用ペーストなどを増産する。

　新工場は4億円を投じてノリタケカンパニー三好事業所内(愛知県西加茂郡三好町)に建設。電子ペーストは02年度で45億円の売上があったが、新工場の稼働にともない、03年度は45億円、04年度は75億円の売上げを見込んでいる。

ソニー 来春からモバイル機器用フルカラー有機ELDを量産

　 ソニーは、来春からアクティブマトリクス型フルカラー有機ELディスプレイの量産を開始する。LCD生産子会社のエスティ・エルシーディ内に量産ラインを導入。まずはモバイル機器用パネルを生産する。投資額は約90億円。

　月産能力は2型パネル換算で30万枚。まずは社内向けとしてモバイル機器用パネルを量産する。

大日本印刷 米国のプロジェクションTV用スクリーン工場を増強

　大日本印刷は、米国カリフォルニア州にあるプロジェクションTV用スクリーン工場「DNP Electronics America, LLC」の製造ラインを3本に増設した。

　PTV用スクリーンは通常、フレネルレンズとレンチキュラーレンズの光学レンズ2枚を組み合わせて使用するもので、今回、フレネルレンズ製造ラインを増強。この結果、プロジェクションTV用スクリーンの生産能力は年間150万枚へアップ。国内の三原工場、欧州・デンマーク工場と合わせ、計450万枚体制となった。

　さらに、05年度までに三原工場のラインを増強するほか、米国工場のラインも3本から5本へ増設し計600万枚体制にする予定。

クラレ メタクリル樹脂押出板設備を増設

　クラレは、LCD導光板やリアプロジェクションテレビの前面板用メタクリル樹脂押出板「コモグラス」の生産設備を増設する。
　新潟県北蒲原郡中条町にある中条事業所に年産能力は5000トンの設備を導入する。投資額は約15億円で、04年4月に稼動する予定。増設により、メタクリル押出板生産能力は現在の計2万3600トンから2万8600トンへ増加する。

HEIDELBERG PDPマスク用超大型レーザー描画装置を投入

　HEIDELBERG(スイス)の日本・アジア代理店のステラコーポレーションは、1500×2000�o対応のPDPフォトマスク用レーザー描画装置「Mask Write 2000」をリリースすることを明らかにした。

　1100×1550�o対応の従来モデル「Mask Write 1500」と異なり、レーザー描画ヘッドをXY移動させMask Write 1500並みの省フットプリントを実現。描画速度もレーザー出力の向上によって1500×2000�oワークを約6時間(画素ピッチ0.2μm時)と高速描画できるようにした。

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東芝松下ディスプレイテクノロジー 携帯電話用低温Poly-Si TFT-LCDラインを月産500万個体制へ増強

　東芝松下ディスプレイテクノロジーは、約80億円を投じて携帯電話用低温Poly-Si TFT-LCDラインを増強、04年度に500万個/月(2型換算)にまで供給能力をアップする。

　深谷工場(埼玉県深谷市)の建屋を部分改造し、前工程を含む既存ラインを増強する。これにより、世界携帯電話用TFT-LCDでシェア50％を狙う。

NEDO 次世代PDPプロジェクト助成先をFHPなど6社に決定

　新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、平成15年課題設定型産業技術開発費助成事業「省エネ型次世代PDPプロジェクト」の助成金交付先をパイオニア、NECプラズマディスプレイ、日立製作所、富士通日立プラズマディスプレイ、松下電器産業、富士通の6社共同提案に決定した。

　研究開発期間は平成15年度から17年度までの3年間で、15年度予算として7億4400万円を計上。このうち、NEDOが1/2以内を助成する。プロジェクトでは、発光効率を向上させる低消費電力化技術、並びに製造エネルギーを削減する革新的生産プロセスを開発する。

Exitech 大型FPD用レーザードライエッチング装置をフルモデルチェンジ
水平処理から垂直処理へ変更し2枚のマザーガラスを並行処理

　英Exitechは、PDPをはじめとする超大型FPD用レーザードライエッチング装置をフルモデルチェンジする。従来モデル「MP9000」はガラス基板を水平に設置して処理するタイプだったが、ニューモデル「PixAblater」ではガラス基板を垂直にセット。レーザーヘッドを最大10基搭載できるようにする。この結果、42型基板を2面取りする場合、80枚/h以上(ヘッド8基搭載時)という高スループットが得られるという。

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第3のメディア、リライタブルペーパーがデビュー
凸版印刷がロイコ染料を用いたメディア＆プリンタを製品化
リコーも参入準備、富士ゼロックスは光書き込み型で新市場を模索

　紙と電子ディスプレイの隙間を埋めるニューメディアとの呼び声が高いリライタブルペーパーが市場に出回りはじめた。凸版印刷がロイコ染料を用いたメディア＆プリンタの販売を開始したもので、まずは印刷しても1日以内で廃棄するプリント用途のリプレースを狙う。リコーも同じくロイコ染料方式でプリンタ＆メディア市場への進出を模索。一方、富士ゼロックスは独自の光書き込み型電子ペーパーでリライタブルペーパー市場創出を図る。

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