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2007年8月31

 

シャープ 光センサー内蔵のシステム液晶を開発

 シャープは、タッチパネル機能やスキャナー機能を搭載したシステム液晶を開発した。試作したのは3.5型HVGA(320×480画素)で、9月からサンプル出荷し、来春から量産する予定。

 画素に光センサーを内蔵することにより、タッチパネル用のフィルムなどが不要になるため、表示品位を損なわずに美しい画像が表示できる。また、従来は難しかった複数ポイントの同時タッチによる認識が可能になり、例えば画面に表示した地図の拡大縮小が2本の指で簡単にできる。スキャナー機能は画面上で名刺などの読み取りが可能だが、将来的には指紋認証も実現する予定。


 

富士フイルム 九州のフジタック第2工場を本格稼働

 富士フイルムは、富士フイルム九州(熊本県菊池郡菊陽町)でLCD偏光板用保護フィルム「フジタック」の第2工場の稼働を開始した。

 富士フイルムは05年4月に富士フイルム九州を設立。富士フイルム九州は3工場6ラインを建設。昨年10月に第1工場を立ち上げた。第2工場は延床面積約3万8000m2で、年産能力は5000万m2におよぶ。


 

積水化成品 薄型テレビ用無架橋発泡ポリエチレンシートの生産能力増強が完了

 積水化成品工業は、天理工場(奈良県天理市)で無架橋発泡ポリエチレンシート(製品名:ライトロン)の生産能力増強工事が完了したと発表した。

 薄型テレビのガラス基板輸送時に静電気によるホコリやゴミの付着を抑えるため、持続性帯電防止グレードの生産体制を確立。また、梱包仕様の大型化に対応するため、2160×2400mmの第8世代マザーガラス対応を実現した。増強した設備は年産700トン規模で、押出機の改良により吐出量向上を図った。投資額は約3億円。


2007年8月30

 

東芝 東芝機械の株式を一部売却

 東芝は、東芝機械の保有株式の一部を売却すると発表した。

 07年度上期中に発行済株式の13.3%に相当する2224万株、金額にして約200億円を売却する。この結果、株式保有比率は33.4%から20.1%になる見込み。


2007年8月29

 

シャープ ポーランドでTFT-LCDモジュール工場の開所式を実施

 シャープは、ポーランドのクヤフスコ・ポモルスキー県トルン市近郊で液晶工場(シャープ・マニュファクチャリング・ポーランド:SMPL)の開所式を実施した。

 同社にとっては欧州初のLCD拠点。敷地面積は約50万m2、延床面積は4万778m2で、1月からTFT-LCDモジュールを生産、7月からTFT-LCDモジュールから液晶テレビまでを一貫生産している。投資額は約44百万ユーロ(約60億円)。月産能力は07年度末で30万台、08年度末で42万台を計画している。さらに、2011年度にはTFT-LCDモジュールの年産能力を1000万台に引き上げる予定。


 

三菱ガス化学 高耐熱性無色透明ポリイミドフィルムの量産を開始

 三菱ガス化学は、平塚研究所(神奈川県平塚市)で電子デバイス用高耐熱性無色透明ポリイミドフィルム「ネオプリム」の量産を開始した。月産5000m2のロールフィルム製造設備を立ち上げたもので、2011年度までに月産量を10万m2規模に拡大する予定。

 ネオプリムは、280℃というポリイミド特有の高い耐熱性を維持しながら全光線透過率を90%に高めた透明ポリイミドフィルム。長尺ロールフィルム形状で、かつ十分な剛性を持つ厚み(最大0.25o厚)を有しているため、ユーザーはデバイス製造工程でRoll to Roll生産が可能。もちろん、従来のガラス基板と同様の枚葉プロセスで使用することも可能となっている。

 すでに光センサーなどの小型電子部品でガラス基板代替品として採用の動きが広がっている。また、フレキシブルディスプレイ、電子ペーパー、太陽電池などではこれまで十分な量のフィルムを供給できなかったことから小規模試作設備での基礎評価にとどまっていたが、供給量の増加によって評価作業が加速するとしている。


2007年8月28

 

S-LCD 第8世代ラインで生産したTFT-LCDの出荷を開始

 Samsung Electronicsとソニーの合弁会社、S-LCDは第8世代生産ラインで生産したTFT-LCDの出荷を開始した。

 今秋稼働予定を前倒ししたもので、約2200×2500mmマザーガラスから46型が8面、52型が6面取りできる。年内にマザーガラス投入能力を5万枚/月に引き上げる。投資額は約19億ドル(約1.8兆ウォン)。生産したパネルはおもに両社の46V型、52V型フルHD液晶テレビに搭載される予定。


 

住友商事と共立マテリアル 豪タスマニアにLCDガラス基板用高純度シリカ事業会社を設立

 住友商事、共立マテリアル、豪Cominex Pty は、豪州タスマニアにLCDガラス基板用高純度シリカ事業会社「Tasmanian Advanced Minerals Pty」を設立した。

 出資比率は住友商事が80%、共立マテリアルが10%、Cominexが10%。住友商事が経営全般・製品販売に携わり、共立マテリアルが製造・品質管理、Cominexがシリカ鉱山の運営・管理を担当。9月から操業を開始する予定。

 住友商事と共立マテリアルは、タスマニアのシリカ原砂の鉱山会社からシリカ原砂鉱区権を購入、自前の粉砕加工工場を新設することで合意した。住友商事は資源開発、原料調達、加工から販売まで高純度シリカのサプライチェーンを確立することにより、LCDガラス基板分野での事業拡大を図る。


2007年8月27

 

シャープと大阪大学 環境配慮型次世代生産技術を共同研究

 大阪大学大学院工学研究科とシャープは、LCDや太陽電池などのモノづくりを革新する環境配慮型次世代生産技術を共同開発することで合意した。

 テーマは「水で処理するクリーンな洗浄プロセス」と「省資源で省エネルギーな薄膜形成技術」の二つで、大阪大学大学院工学研究科附属超精密科学研究センターに電子デバイス生産技術共同研究講座を開設する。活動期間は09年3月末までの2年間で、双方からそれぞれ6名の教員を派遣。総額1億円で運営する。


 

クラレ 偏光フィルム用ポバールフィルム生産設備を本格稼働

 クラレはクラレ玉島(岡山県倉敷市)で建設していたLCD偏光フィルム用ポバールフィルム生産設備が完成、本格稼働を開始したと発表した。投資額は約60億円。

 稼働したのは第3ラインと第4ラインで、年産能力はそれぞれ1500万m2。新設備はLCDの大型化に対応する広幅品の生産が可能で、光学性能を大幅に改善した新規光学用ポバールフィルム「VF−PE」をはじめ高品質品も生産できる。この結果、既設の生産ラインを合わせた合計年産能力は9100万m2にアップする。


2007年8月23

 

エプソン フルHD対応0.7型高温Poly-Si TFT-LCDを量産

 セイコーエプソンは、3LCD方式フロントプロジェクター向けとしてフルHD対応の0.7型高温Poly-Si TFT-LCD(HTPS:High Temperature poly-Silicon)「C2Fine 0.7型HTPSパネル」の量産を開始した。

 開口率を従来型C2Fineパネルに比べ20%増の52%に向上。このため、同一ランプでは輝度向上、同一輝度では使用ランプの低ワット化が可能になる。

 また、ドライバをリアル12ビット化することにより、微妙な色の差や階調差の再現を実現。表示色を10ビット駆動の11億色から687億色に増加させた。

 このほか、Mini-LVDSインターフェースの採用による耐ノイズ性改善、パネルのテープ(FPC)の強化などを図った。


 

三菱化学 三菱樹脂を完全子会社化

 三菱化学は、連結子会社の三菱樹脂を完全子会社化すると発表した。9月20日付で三菱樹脂の全株を取得する。


2007年8月22

 

シャープ 高画質・超薄型・省エネの液晶テレビ技術を開発

 シャープは画質、薄さ、環境性能ともに従来を大幅に上回る液晶テレビ技術を開発、52V型テレビを試作した。

 ディスプレイ部の薄さを20oに薄型化。コントラスト10万:1、色再現性NTSC比150%、消費電力140kWh/年を実現した。


2007年8月20

 

昭和ゴム 東北デバイスに出資

 昭和ゴムは、有機EL面光源メーカーの東北デバイスに出資すると発表した。東北デバイスが9月に実施する増資で1000株のうち625株、5億円を引き受ける。この結果、出資比率は10.9%になる。

 今後、昭和ゴムはゴム・樹脂分野の技術、ノウハウを活用し、次世代光源向けの特殊機能性樹脂フィルムなどの事業を東北デバイスと協力して展開する予定。


 

チッソ IJ対応高濃度ポリイミド絶縁性インクを開発

 チッソは、インクジェット印刷(IJ)法に対応可能な高濃度ポリイミド絶縁性インクを開発した。

 ポリイミド系であるため、電気絶縁性のみならず、耐熱性、耐薬品性に優れており、固形分を25〜60wt%に高濃度化、すなわち厚膜化できる。また、ポリイミドの良溶剤であるNMP(N-メチル-2-ピロリドン)を使用していないため、NMPでは腐食する恐れのある印刷装置にも適用できる。


2007年8月17

 

ミナトエレクトロニクス J.MACCを完全子会社

 ミナトエレクトロニクスは、J.MACCを株式交換により完全子会社化すると発表した。9月に手続きを完了する予定。

 両社は06年3月、FPD用画質検査装置で業務提携するとともに、ミナトエレがJ.MACCに資本参加することを検討することで合意。協議の結果、J.MACCの点灯装置、画像処理・プローブの技術力、製造能力がミナトエレの検査装置事業と補完性があり、またPDP用検査装置、有機ELディスプレイ検査装置などLCD検査装置以外の製品ラインアップを保有していることから、シナジー効果が高いと判断した。


2007年8月9

 

日立製作所 持ち運び可能な3Dディスプレイ技術を開発

 日立製作所は、ポータブルタイプで360度方向どこからでも見える3Dディスプレイ技術を開発した。

上向きに置いたLCDの画面上に多角錐形の鏡を逆さまに設置した構造を採用。LCDに複数方向から写した被写体の映像を環状に並べた合成画像を表示すると、その映像は画面上に置かれた多角錐形の鏡に映り込む。このとき、鏡像の原理を利用してちょうど視聴者の目の前、多角錘の中心軸上に映像が表示されるよう鏡を設計するとともに、複数方向からの映像が重複して写りこまないように仕切り(フィン)を設置。これにより、視聴者が鏡を見ると、まるでそこに物体があるような立体映像を見ることができ、ディスプレイ周辺を回り込めば各方向からの映像を見ることができる仕組み。

 12型LCDを用いて12方向からの映像を映し出せる装置を試作したところ、映像の表示サイズ幅約2cm、高さ約4cmで、360度回り込んで立体映像を見れることを確認した。ディスプレイ装置は幅20×奥行20×高さ10cm、重量約1kgで、持ち運び利用が可能となる。このため、商品デザインを立体映像で紹介することができるほか、学校の授業の一環として博物館や美術館などの展示物を立体映像によって観賞することも可能になる。


 

旭化成エレクトロニクス 第10世代TFT-LCDライン用大型ペリクル製造ラインを新設

 旭化成エレクトロニクスは、宮崎県延岡市に第10世代TFT-LCDライン対応の大型ペリクル製造ラインを新設する。

 建設地は旭化成延岡支社岡富地区内で、2850×3050mmマザーガラス対応ペリクルを中心に生産する。10月に着工、08年11月に完成する予定。


2007年8月8

 

東レ 富士フイルムグラフィックシステムズと水なし平版の国内総代理店契約を締結

 東レは、富士フイルムグラフィックシステムズ(FFGS)と水なしオフセット印刷版材「東レ水なし平版」の国内総代理店契約を締結した。東レ水なし平版は10月1日からすべてFFGSを通じて販売する。

 東レは国内最大の印刷資材商社であるFFGSの全国的な販売網を活用し、東レ水なし平版を拡販。また、FFGSを通してより充実した各種機器メンテナンスサービスを提供することが可能になる。同時に、FFGSの製版(プリプレス)分野での高いソフト開発力と東レの水なし印刷のノウハウを融合し、より高品質・高付加価値な印刷を提案する。東レでは2010年には水なし平版の売上高を倍増させる考え。


2007年8月7

 

シャープ Samsung ElectronicsをLCD特許侵害で提訴

 シャープはSamsung Electronics、関連会社のSamsung Electronics America、Samsung Telecommunications Americaを米国テキサス州東部地方裁判所にLCD特許侵害で提訴した。

 Samsung Electronicsが製造し米国で販売しているTFT-LCDモジュール、およびSamsung Electronics Americaが米国で販売している液晶テレビ・モニター、Samsung Telecommunications Americaが米国で販売している携帯電話などがシャープのLCD関連特許を侵害していると主張。損害賠償と製品の輸入・販売の差し止めを求めている。

 対象特許は米国特許第4,649,383号(コントラストの優れた画像表示を実現するLCDの駆動方法)、第5,760,855号(対向電極と接続する静電気対策用の配線を備えたLCD)、第6,052,162号(画素内の光利用効率を向上させる電極配置構造を有するLCD)、第7,027,024号(表示品質を向上させるLCDの駆動装置)、第7,057,689号(位相差補償により広視野角を実現する光学フィルムを備えたLCD)の5件。


 

ニコン エスケーエレクトロニクスに出資

 ニコンは、LCD用フォトマスク大手のエスケーエレクトロニクスに出資する。同時に、LCD用フォトマスク技術で提携する。


2007年8月3

 

東セロ 古河工場に無延伸フィルム設備を新設

 東セロは、古河工場(茨城県古河市)に無延伸フィルムの新規製膜機2系列を新設する。

 液晶テレビの電子部材などの保護用オレフィン系特殊ポリマー製保護フィルム「ピュアテクト」を増産する。年産能力は6300トンで、09年5月に稼働を開始する。投資額は約20億円。

 また、包装用フィルムである無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムについても従来設備を更新し生産性を高めるとともに、メディカル・電材分野への展開を図るため、クリーン度の高い設備を新設する。年産能力は年産1万800トンで、08年12月に稼働を開始する予定。投資額は約19億円。


2007年8月2

 

FEテクノロジーズ 240Hz駆動のSpindt-FEDを開発

 エフ・イー・テクノロジーズは、240Hzで駆動するnano-Spindt-FEDを開発した。他のディスプレイデバイスも含めFPDで240Hz駆動を実現したのは世界で初めて。

 従来からnano-Spindt-FEDはインパルス型の線順次駆動を採用。入力インターフェース基板を新たに開発し、従来の60Hzから240Hzに高速化することによって究極の滑らかな動画が表示できるようにした。  試作したのは19.2型パネル(1920×720画素)で、1677万色のフルカラーが表示できる。輝度は400cd/m2、コントラストは20000:1以上となっている。


 

クラレ 100%子会社の一部事業を吸収

 クラレは、10月1日付で100%出資子会社のクラレ西条とクラレ玉島の一部事業を吸収すると発表した。LCD用偏光板材料であるPVA(ポリビニルアルコール)フィルム、液晶ポリマーフィルム、不織布、ポリエステル繊維などを継承する。


2007年8月1

 

SIIナノテク 金属薄膜の膜厚を高精度測定できる蛍光X線膜厚計を発売

 エスアイアイ・ナノテクノロジー(SIIナノテク)は、めっき・蒸着などで成膜した金属薄膜の膜厚を高精度で測定できる蛍光X線膜厚計「SFT9550」を発売する。価格は1490万円で、初年度は20台の出荷を見込んでいる。

 SFT9550は、400(X)×300(Y)×50(Z)mmの大型ステージを搭載。従来はステージのサイズに合わせ、試料を切断する必要があった大型プリント基板やシリコンウェハーをそのまま測定することができる。半導体・電子部品の多層膜(Au/Pd/Ni/Cu素材やAu/Ni/Tiシリコンウェハー)における各層の厚みを数nmレベルで同時測定できる。また、X線集光系(キャピラリ)を採用し微小ビーム(φ0.1mm)を高輝度化することにより、従来の最大50倍のX線強度を検出。薄膜を高精度で測定可能となっている。

 さらに、膜厚測定だけでなく、電気製品・自動車製品などの微小部分における鉛などRoHS指令に代表される環境規制物質の定性・定量分析が可能である。


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