FPD NEWS
FPD Data
APPLICATION Data
EVENT

FPD HOT NEWS
過去のニュース  トップページへ

2007年10月31

 

島津製作所 ターボ分子ポンプ事業買収で三菱重工と最終合意

 島津製作所は、三菱重工業からターボ分子ポンプ事業を譲り受けることで最終合意したと発表した。買収額は30億円で、08年1月1日付けで事業を移管する。

   買収完了後、三菱重工・広島製作所から島津製作所本社内のターボ分子ポンプ一貫生産工場(07年末竣工)へ組立・検査ラインなどを移設し、08年春から順次稼働させる。

 今回の買収によって、島津製作所は従来から製品化している排気速度190〜4200L/Sの磁気軸受型ターボ分子ポンプに、三菱重工の磁気軸受型大容量機種(排気速度6000L/S)とピボット軸受型機種をラインアップに追加。ターボ分子ポンプ第2位となる。2010年度には売上高を現在の2倍の150億円に引き上げトップシェアを目指すとしている。 


2007年10月25

 

大日本インキ化学 TFT-LCD用液晶材料専用プラントを新設

 大日本インキ化学工業は、埼玉工場(埼玉県北足立郡伊奈町)にTFT-LCD用液晶材料専用プラントを新設する。投資額は約12億円。

 既存の液晶材料技術棟の隣接地に建設し、大型クリーンルームを設けて液晶材料専用原体をブレンドする設備、検査設備、洗浄設備などを導入する。年末に建屋工事に着工、08年6月完成する予定で、同年9月から生産を開始する。最終的な年産能力は現有能力の7倍にあたる90トンに達する予定。


2007年10月24

 

NEC液晶テクノロジー 広視野角と狭視野角が切り替え可能なTFT-LCDを開発

 NEC液晶テクノロジーは、利用シーンや表示内容に応じて広視野角と狭視野角を切り換えることができるTFT-LCDを開発した。

 同社のコアテクノロジーであるValue Integrated TFT(VIT)技術を用い、バックライトシステム側の偏光板にバックライトからの光の進行方向を切り換える機能を組み込んだ。これを信号制御することによってバックライトからの光の進行方向を切り換え、光の拡散時には広視野角、直進時には狭視野角と任意に使い分けられるようにした。狭視野角時の視野角は設計時に任意に設定できる。これらの結果、従来方式に比べ狭視野角時の遮蔽性を高め、狭視野角によるセキュリティの保持と広視野角による広告効果を両立した。つまり、ATMなどに搭載すれば、利用者の個人情報保護と通常時(非利用時)の広告・公共表示用端末の活用の両立が容易になる。ATM以外では、KIOSK端末、自動チェックイン機、自動発券機などへの応用を見込んでいる。


2007年10月23

 

シャープ 厚さ0.68mmの2.2型TFT-LCDを開発

 シャープは、業界最薄となる厚さ0.68mmのモバイル機器用2.2型TFT-LCDを開発した。

 解像度はQVGAで、コントラスト2000:1、視野角176度、応答速度8msecと基本スペックも高めた。携帯電話やデジタルカメラといったモバイル機器の薄型軽量化が容易になるとしている。


2007年10月22

 

IPSアルファテクノロジ 低消費電力テレビ用IPS-TFT-LCDを開発

 IPSアルファテクノロジは、バックライトの消費電力を従来に比べ30%以上低減した32型/37型テレビ用IPS-TFT-LCD(IPSαパネル)を開発した。

 画素透過率の向上、ランプ方式のバックライト構造の最適化により、バックライトの消費電力を32型ハイビジョン(1366×768画素)で56W、37型フルHD(1920×1080画素)で84Wに削減。32型はテレビ用TFT-LCDで世界トップの低消費電力を実現した。


 

エプソンイメージング カバーとタッチパネルを一体化したTFT-LCDを開発

 エプソンイメージングデバイスは、上下左右180度の超広視野角技術「Photo Fine Vistarich」の特徴を生かし、パネルとカバーやタッチパネルを一体化したTFT-LCDを開発した。

 カバーやタッチパネルを空気層を介して貼り合わせることで発生する輝度低下やコントラスト低下を防止するため、空気層レスでカバー(強化ガラス、アクリル)やタッチパネル(抵抗膜方式、静電容量方式)を貼り合わせた。この結果、視認性の向上、高強度化、薄型・コンパクト化が可能になる。  カーナビゲーションなどの車載機器、デジタルカメラやワンセグ対応携帯電話などを想定し新たなアプリケーションを開拓する予定。


 

トッキ 有機ELの薄膜封止用PE-CVD膜封止装置を開発

 トッキと米GE Global Researchは、有機ELデバイス用プラズマCVD装置の技術開発が完了したと発表した。

 両社は1月から共同開発に着手。GE Global Researchが開発したウルトラハイバリア膜(UHB膜)を有機ELデバイス上に形成するプラズマCVD装置の開発を行ってきた。対応基板サイズは730×920oの第4世代で、基板搬送室と成膜室からなる。今後、両社はユーザーとともにUHB膜のガスバリア性能評価実験を行う予定。


2007年10月19

 

IPSアルファテクノロジ 32型フルHD IPS-TFT-LCDを開発

 IPSアルファテクノロジは、フルHD液晶テレビ用32型IPS-TFT-LCD(IPSαパネル)を開発した。08年中に量産を開始する予定。

 視野角は上下左右178度で、見る方向による色調の変化が少なく、どこから見ても自然で美しい画像が表示できる。また、フルHDパネルの120Hz対応技術として2チャンネル低電圧差動伝送方式機能を内蔵した液晶コントローラーを開発。120Hzの動画対応画像を入力することが可能で、動画応答速度を8msec台に高速化した。さらに、部材の散乱を低減することにより、正面コントラストを従来に比べ20%改善した。そのほか、高透過率設計により、高精細化にともなって増加するバックライトの消費電力を105Wと従来のハイビジョンパネルとほぼ同等レベルに抑えた。


 

大日本印刷 堺市に第10世代CF工場を建設

 大日本印刷は、大阪府堺市にインクジェット方式を採用する第10世代(2850×3050mm)TFT-LCD用カラーフィルター(CF)工場を建設する。CFは隣接地に建設されるシャープのTFT-LCD工場へ全量供給する。投資額は約435億円。

 敷地面積は3万2292m2で、延床面積は5万7192m2に達する。マザーガラス投入能力は3万6000枚/月で、11月に着工し、2010年3月までに稼働を開始する予定。

 同社は北九州黒崎工場でインクジェット対応第8世代ライン(月産3万枚)も建設中で、こちらは08年第1四半期に完成する予定。

 これらの設備投資が完了すると、第6世代以上のCF生産能力は稼働中の黒崎工場(第6世代、月産6万枚)、亀山工場(第8世代、月産3万枚)と合わせ月産224万4000枚(32型換算)となり、大型TFT-LCD向けとしては世界最大の供給能力となる。


2007年10月18

 

NEC液晶テクノロジー 高輝度の医療用21.3型カラーTFT-LCDを発売

 NEC液晶テクノロジーは、医療用21.3型カラーTFT-LCD2機種をリリースする。UXGA対応の「NL160120AC27-20」とQXGA(2048×1536画素)対応の「NL204153AC21-09」で、独自の高画質化技術であるUA-SFT(Ultra-Advanced Super Fine TFT)技術と新開発の直下型高出力バックライトシステムを組み合わせることにより業界最高輝度を実現した。

 UXGAモデルは950cd/m2、QXGAモデルは800cd/m2に高輝度化。読影診断用途で求められる階調特性に十分な輝度ダイナミックレンジを確保した。また、黒色表示時の液晶パネルの遮蔽率を高め、UXGAモデルで800:1、QXGAモデルで750:1に高コントラスト化した。さらに、画面を斜めから見たときに発生する黒浮き現象を抑制し、コントラスト比の視野角特性も改善した。

 UXGAモデルは25万円、QXGAモデルは35万円で11月下旬からサンプル出荷。どちらも1年間で2万枚の出荷を見込んでいる。


 

三菱電機 白色LED-BL採用の5.7型TFT-LCDを発売

 三菱電機は、ハンディーターミナルや小型計測器向けとして5.7型VGA TFT-LCD「AA057VF01」を開発した。サンプル価格5万円で08年1月からサンプル出荷する。

 バックライトに白色LEDを採用。モジュールの横寸法を従来比約94%の135mm、厚みを約68%の8.85mmに小型化・薄型化した。外付けの高電圧インバーターが不要なため、機器のいっそうの小型化が可能となる。従来のCCFL(冷陰極管)と同様、バックライト寿命も5万時間を確保した。

 また、コントラストを従来比1.5倍の600:1、輝度を1.14倍の400cd/uにアップ。さらに、従来モデル同様、色変換技術NCM(Natural Color Matrix)を採用し、PC用高品位モニターに匹敵する鮮やかで深みのある自然画が表示できるようにした。動作温度範囲は−20〜+70℃となっている。


2007年10月17

 

TMD 車載用の丸型TFT-LCDを開発

 東芝松下ディスプレイテクノロジー(TMD)は、自動車の運転席計器表示部(インパネ部)向けの丸型低温Poly-Si TFT-LCDを開発した。駆動回路の一部を基板上にビルトインすることによって直径75mmの丸型外形を実現、狭いインパネ部へ搭載できるようにした。丸型のLCDは世界初とみられる。

 画素数は240(横)×240(縦)で、画素ピッチは0.258(W)×0.258(H)mm。画素はRGB縦ストライプ配列で、直径75mmの丸型外形のうち直径62mmの表示領域を確保した。また、バックライトや駆動回路も含め厚さを11o以下に薄型化し、一般的なスピードメーター・タコメーター内に納まるようにした。輝度は500cd/m2、コントラストは600:1で、26万色が表示できる。


 

日立ディスプレイズ 高輝度の携帯電話用IPS-TFT-LCDを開発

 日立ディスプレイズはIPS-Pro技術を進化させたIPS-Pro-Prollezza(プロレッツァ)技術を開発、従来TFT-LCDと同等の消費電力で輝度を約1.4倍に高めることに成功した。08年1月から携帯電話用2.4型QVGAパネルをサンプル出荷し、08年度に量産を開始する予定。

 TFTの画素構造の設計改良と微細加工技術の工夫によって光透過率を高め、輝度を従来の350cd/m2から500cd/m2にアップさせた。また、コントラストも500:1から1000:1に高め、色再現性もNTSC比60%を確保した。

 IPS-Pro-Prollezza技術対応の微細加工設備などに約86億円を投資。08年度上期中に生産能力を約20%高める予定。


 

バイテック 日本でSamsung SDIの有機ELDを販売

 バイテックはSamsung SDIから有機ELディスプレイの販売権を取得、日本のセットメーカーへの本格販売を開始した。

 まずはSamsung SDIとKDDIが共同開発した2.6 型/2.8型ワイドQVGAパネルをauの秋冬新製品携帯電話4機種向けに販売する。

 Samsung SDIは2型換算で月150万枚を生産、来年度には300万枚にまで増産する予定。今年度中に2型クラス、08年から09年にかけて7型クラス、2010年にノートPC用パネルを製品化するシナリオを描いている。


2007年10月16

 

トッキとUDC パラレルショット蒸発源で緑色燐光材料の蒸着量産性を実証

 トッキと米Universal Display(UDC)は、トッキが開発したパラレルショット蒸発源搭載有機EL量産装置で緑色燐光材料の量産処理性能が実証されたと発表した。

 パラレルショット蒸発源搭載量産装置を用いて緑色燐光材料を144時間(6日間)蒸着したところ、プロセス圧力の変動も材料劣化もなく、優れた成膜レート安定性が得られたという。


 

日本ゼオン Roll to Rollでの貼り合わせが可能な位相差フイルムを製品化

 日本ゼオンは、新ゼオノアフィルムの新しいグレードとして斜め延伸位相差フィルム「ZDシリーズ」を製品化する。

 LCD用位相差フイルムは通常、透明なポリマーフィルムを縦または横に延伸して製造される。しかし、位相差フィルムと偏光板の貼り合わせ工程では位相差フィルムの打ち抜き、バッチでの貼り合せ方式が主流で、Roll to Roll方式が採用できる液晶モードが限られていた。今回の技術は分子の配列方向を自由に制御できるのが特徴で、すべての液晶モードで位相差フィルムと偏光板のRoll to Roll貼り合わせが可能となる。この結果、偏光板に使用される保護膜も削減できるため、トータルコストダウンと偏光板ユニットの薄型化が可能になる。

 100%子会社のオプテス富山工場・高岡製造部(富山県高岡市)で年産500万m2の生産設備を稼働。まずは中小型の携帯電話・ゲーム機用パネル向けとしてリリースする。


2007年10月15

 

エプソン 高コントラスト&長寿命の低分子有機ELDを開発

 セイコーエプソンは、“究極の黒”を表現する低分子有機ELディスプレイを開発した。有機ELDの課題である寿命も5万時間以上を達成。富士見事業所(長野県諏訪郡富士見町)で小規模量産可能な開発・製造ラインを立ち上げた。

 試作したのは8型800×480画素パネルで、輝度 200cd/m2、コントラスト100,000:1以上をマーク。 画質を左右する“黒”にこだわり、高品位な質感表現を実現した。


2007年10月12

 

Philips LG.Philips LCDの株式を一部売却し出資比率を19.9%に

 蘭Royal Philips Electronics(Philips)は、LG.Philips LCDの保有株式13%売却したと発表した。

 売却したのは4640万株で、金額にすると約15億5000万ユーロになる。この結果、LG.Philips LCDに対する出資比率は19.9%に低下した。今後も株式を追加売却する予定。


2007年10月5

 

クラレ ポバールフィルムを値上げ

 クラレは、10月21日出荷分よりポバールフィルムの価格を20%値上げすると発表した。原油・ナフサ高による主要原料が高騰しているためだという。


 

National Semiconductor 有機ELD用昇圧レギュレータを発売

 米National Semiconductorは、有機ELディスプレイ用高耐圧昇圧レギュレータ「LM4510」を発表した。

 LM4510は、1セルのリチウムイオンバッテリから18V時に最大80mAの出力電流を供給する1.2A NMOSスイッチ内蔵の電流モード昇圧型DC/DCコンバータ。負荷が大きくなると同期整流動作、軽負荷時には非同期整流動作を行うことにより、最大85%の効率を達成。機器のバッテリー使用時間を延ばすことができる。また、待機モード時にリーク電流がグラウンドに流れるのを防止するシャットダウン・アイソレーション機能を搭載。さらに、外付けのショットキーダイオードを不要化することにより、チップサイズとコストを低減した。入力電圧は3.2Vで、出力電圧は18Vから5V。1000個一括購入時の価格は1.8ドル。


2007年10月4

 

NEC液晶テクノロジー 産業用15型TFT-LCDのラインアップを強化

 NEC液晶テクノロジーは、各種産業用装置向けとして15型XGA対応TFT-LCD2機種を発売する。輝度250cd/m2の「NL10276BC30-32」と350cd/m2の「NL10276BC30-33」で、産業用15型TFT-LCDのスタンダードモデルに位置づける。

 どちらも従来の15型スタンダードモデルに対し、@水平160度、垂直140度の広視野角(従来は水平120度、垂直100度)、A500:1のハイコントラスト(従来は400:1)、B18msecの高速応答(従来は25msec)、とスペックを向上。動作保証温度範囲も0℃〜+50℃から−10℃〜+70℃に広げた。もちろん、外形寸法など従来モデルとの互換性も確保。既存の産業用機器への搭載も容易となっている。

 サンプル価格はNL10276BC30-32が3万5000円、NL10276BC30-33が4万円で、合わせて年間40万枚の出荷を見込んでいる。


 

旭硝子 TFT-LCD用ガラス基板の生産能力を増強

 旭硝子は、TFT-LCD用ガラス基板の製造能力を増強する。高砂工場(兵庫県高砂市)に第10世代ガラス基板まで生産可能な製造窯と研磨ラインを導入する。

 製造釜の年産能力は500万m2。投資額は約300億円で、製造窯は08年秋、研磨ラインは09年中に稼働を開始する予定。


2007年10月2

 

シチズンミヨタ プロジェクタ用透過型LCOSを量産

 シチズンミヨタは、プロジェクタ用透過型LCOS(Liquid Crystal on Silicon)を開発した。年内にサンプル出荷し、今年度中に発売する。

 透過型LCOSは構造が簡単で部品点数が減らせるため、パネルの薄型・小型化に有利とされる。シチズンミヨタは、HOYAから透過型LCOS製造技術のライセンス供与を受けて製品化する。

 まずは0.53型SVGAパネル、年内には0.39型SVGAパネルと0.25型VGAパネルをサンプル出荷する。既存の反射型LCOS用設備を流用することにより月産20万枚の生産が可能だという。


 

コニカミノルタセンシング 輝度などを測定する分光放射輝度計を発売

 コニカミノルタセンシングは、各種ディスプレイの輝度や色度を高速・高精度で測定できる「分光放射輝度計CS-2000」を発売する。

 放射輝度0.003cd/m2と世界最高水準の超低輝度領域が測定可能で、この結果、10万:1クラスのコントラストも測定できる。また、測定波長全域にわたって測色で必要とされる5nm以下の半値幅を確保しているため、色度を正確に測定することができる。

 さらに、測定角切替方式により1台で一般的なエリアの測定だけでなく、微小領域の測定にも対応。そのほか、反射型回折格子を利用した場合に発生する偏光誤差を2%まで低減。LCDをはじめとする偏光利用デバイスも安定測定できる。


FPD HOT NEWS
過去のニュース  トップページへ