FPD HOT NEWS |
2008年1月31日
|
エプソン 3LCDプロジェクター向けのHTPS用光学補償板の量産を開始 セイコーエプソンは高温Poly-Si TFT-LCD(HTPS:High Temperature poly-Silicon)を用いた3LCD方式フロントプロジェクター向けとして無機材料を用いた光学補償板を開発、量産を開始した。 透明ガラス基板上の片側に光学補償層、両側に反射防止層を形成したもので、有機材料を用いた光学補償板に比べコントラストが最大34%向上するとともに、透過率も平均3%向上する。このため、3LCDプロジェクターの高コントラスト化、高輝度化が容易になる。 |
2008年1月28日
|
篠田プラズマ PTAディスプレイでアルバックらとアライアンス AC型カラーPDPの開発者である篠田傳氏が設立したベンチャー企業「篠田プラズマ」は、プラズマチューブアレイ(PTA)ディスプレイの製品化を図るため、アルバック、藤森工業、大電とアライアンス関係を結んだ。3社と共同でPTAディスプレイモジュール製造技術を開発するためであり、これにともない3社は篠田プラズマに出資。篠田プラズマは08年度の製品化へ向け強力なパートナーシップを構築した格好だ。 |
エプソン ワイドXGA対応HTPS TFT-LCDの量産を開始 セイコーエプソンは、ワイドXGA対応の3LCD方式フロントプロジェクター用0.74型/0.56型高温Poly-Si TFT-LCD(HTPS:High Temperature poly-Silicon TFT-LCD)の量産を開始した。高開口率化したデザインルール「D7プロセス」を採用。プロジェクターの高輝度化・高効率化が容易になる。 ワイドXGA化によって、例えばビジネスシーンでは年間グラフや複数の表を同時に表示できるなど情報量の多い効果的・効率的なプレゼンテーションが可能なる。また、WEB閲覧では複数ブラウザの同時閲覧、縦長画面の2画面表示が可能となり、スクロールによるストレスも軽減される。さらに、ハイビジョン画面に対応できるため、パソコン上のデータのみならず、ハイビジョンプレーヤーやハイビジョンコンテンツなどワイド映像の表示にも適する。 0.56型、0.74型パネルとも照度2000〜3000lmのプロジェクターに対応。開口率は前者が64%、後者が72%で、TN型有機配向膜を用いている。 |
2008年1月25日
|
セイケムアジアと長瀬グループ TMAHのリサイクル会社を設立 セイケムアジア、長瀬産業、ナガセケムテックスは、現像液の原料であるTMAH(テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド)のリサイクル会社「SN Tech梶vを設立した。 セイケムアジアの親会社「SACHEM」は、使用済み現像液やリンス水から高効率でTMAHを回収するMobius System(メビウスシステム)を開発。Mobius SystemではTMAH回収後の水も再利用することができる。SN TechはMobius Systemと長瀬グループのリサイクル技術を活用し、TMAHリサイクル事業を推進する。 資本金は2億5000万円で、セイケムアジアが60%、長瀬産業が35%、ナガセケムテックスが5%を出資。代表取締役には高岡秀典氏が就任した。 |
2008年1月23日
|
平田機工 熊本市にFPD装置工場を新設 平田機工はFPD製造装置工場を建設するため、三井物産から熊本工場(熊本県菊池市)近郊の工場用地2万2493m2を取得した。取得額は約6億7000万円。 ここに延床面積1万2511m2の新工場を建設する。新工場は来期(09年3月期)以降の売上げに寄与する見通し。 |
2008年1月18日
|
三菱電機 寿命6万時間の6.5型VGA TFT-LCDを発売 三菱電機は業界最長の寿命6万時間を確保した産業用機器用6.5型VGA TFT-LCD「AA065VD01」を開発、3月31日からサンプル出荷する。サンプル価格は5万円で、月3000枚の出荷を見込んでいる。 低電圧駆動の白色LEDをバックライトに採用し、従来のCCFLで不可欠だった外付けの高電圧インバーターを不要化した。このため、システムの小型化が容易になる。また、放熱特性の改善によって寿命を従来の5万時間から6万時間に伸ばした。 さらに、バックライトの光学設計を最適化し光利用効率を向上。従来比約1.6倍となる650cd/m2の高輝度を実現した。コントラストは従来と同じ600:1を確保。同社独自の色変換技術NCM(Natural Color Matrix)との相乗効果により、パソコン用高品位モニターに匹敵する鮮やかで深みのある自然画が表示できるようにした。 くわえて、コンデンサーなどの回路部材や樹脂材料を見直し、動作保証温度を下限、上限とも10℃広げ、−30〜+80℃という広い動作温度範囲を確保した。 |
サイバネットシステム 有機ELデバイスシミュレーションソフトを発売 サイバネットシステムはFLUXiM AG(スイス)と日本における販売代理店契約を締結し、FLUXiM AGの有機ELデバイスシミュレーションソフトウェア「setfos(semiconducting emissive thin film optics simulator)」の販売を開始した。ライセンス料は年間200万円からで、初年度は10本の販売を見込んでいる。 setfosは有機EL、LED、フォトダイオード、ソーラーセルといった光学半導体デバイスの電気特性・光学特性を包括的に解析できるシミュレーションソフトウェア。光学モデルでは有機ELの光取り出し効率やソーラーセルの電磁場の潜み込み、反射防止膜のスペクトル特性などを計算。一方、電気モデルでは有機ELデバイス内部の電荷分布や電磁場分布、I-V特性、過渡応答などを算出する。さらに、電気モデルと光学モデルを連成し光学半導体デバイスの特性を計算することも可能となっている。 |
2008年1月17日
|
三菱レイヨンとKAST モスアイ型無反射フィルムの製造プロセスを開発 三菱レイヨンと神奈川科学技術アカデミー(KAST)は連続製造可能なモスアイ(蛾の目)型無反射フィルム製造プロセスを開発、フィルムの大面積化・量産化技術の開発に着手した。三菱レイヨンは2010年をメドに量産化する考え。 モスアイ型無反射フィルムは、フィルムの表面に100nmスケールで規則的な突起配列を有する。厚み方向の屈折率が連続的に変化するため、フィルムに当たる光を反射することがほとんどなく、その反射率は0.1%以下と一般的な反射防止フィルムの1/20以下になる。 KAST重点研究室の益田グループでは、Alの陽極酸化によって高い細孔配列規則性を備えた多孔性構造材料「ナノホールアレー」の形成法を開発。一方、三菱レイヨンはアクリル樹脂の精密成形技術と光学設計技術を組み合わせることによりプリズム形状を最適化したLCDバックライト用プリズムシート「ダイヤアート」を製造・販売している。今回、双方の技術を組み合わせることによりモスアイ構造の連続製造を実現した。 FPD、モバイル機器の前面板、カーナビなどの自動車用、照明インテリアといった従来用途に加え、水がかかっても濡れないという超撥水性から汚れにくいガラス窓などへの採用を見込んでいる。 |
2008年1月16日
|
Saint-GobainとNovaled 大型有機EL面光源用アノード技術を開発 仏Saint-Gobainと独Novaledは大型有機EL面光源用メタルアノード技術を開発、メタル補助電極レスで大型白色有機EL面光源を実現するメドをつけた。 透明アノードにSaint-Gobainが開発したポストITO材料「Silverduct」を使用。シート抵抗値を4Ω/□未満とITOに比べ1/10に低減することに成功した。これにNovaledのP-Nドーピング技術を組み合わせることにより、最大1000o2という大型面光源が補助電極レスで実現可能になった。また、効率も30%以上向上するとともにライフも改善できるとしている。 |
デュポン 薄さ8μmのFPC用オールポリイミド銅張積層板を開発 デュポンは世界最薄となるフレキシブル回路基板用オールポリイミド2層銅張積層板を開発、「デュポン パイララックスACシリーズ」として新発売する。 ポリイミド樹脂とコーティング技術を最適化することによりポリイミド層の厚さを8μmにしたもので、接着剤レスのオールポリイミド片面2層基材であるACシリーズとして商品化する。銅箔は当面12μm高屈曲電解タイプを用意。携帯電話のスライドヒンジ、光ピックアップ、カメラモジュール周辺などのフレキシブル回路基板向けとして採用を見込んでいる。 |
2008年1月11日
|
松下電器 姫路市にテレビ用大型TFT-LCD工場を建設 松下電器産業は、「2008年度経営方針」のなかで液晶テレビ事業を拡大する方針を明らかにした。37型モデルを全世界で販売するとともに、40型台も視野に入れたラインアップ拡充を図る。 これにともない、大型TFT-LCDメーカー「IPSアルファテクノロジ」への出資比率を高め子会社化。09年度の稼働を目指し、兵庫県姫路市にテレビ用TFT-LCD工場を建設する。37〜40型パネルを生産するため、マザーガラスサイズは第7世代もしくは第8世代を想定している。また、将来の大画面有機ELテレビの実現に向け有機ELDの研究開発を本格化させる。 一方、PDPについては予定通り第5工場への大規模投資を継続。急拡大する大画面市場を牽引する。 |
2008年1月10日
|
松下電器 10月1日付で社名をパナソニックに変更 松下電器産業は、10月1日付で社名を「パナソニック梶vに変更する。 創業90周年の節目を迎える今年、社名とグローバルブランドを一本化。グループ会社で「松下」、「ナショナル」を冠する企業も「パナソニック」を冠する名称に変更する。また、国内の白物家電・住宅設備機器に使用しているNationalブランドは、社名変更と同時にPanasonicへの切り替えに着手し、09年度中に廃止。国内ブランドもPanasonicに統一する。 |
2008年1月9日
|
東レ・デュポン 低熱膨張のCOF用ポリイミドフィルムを発売 東レ・デュポンは、大型TFT-LCD駆動用LSI実装回路基板(COF)のベースフィルムとして低熱膨張タイプのポリイミドフィルム「カプトン EN-Aタイプ」を発売する。 従来品であるEN-Cタイプと同種類のポリマーで、フィルム製膜工程における延伸技術を改良し熱膨張係数をシリコンウェハーやガラスに近い5ppm/℃に低減した。このため、接合工程の加熱による回路とLSI、または回路とガラス間の相互の位置ずれが抑制できる。機械的特性や電気的特性などの基本特性は従来品と同等で、めっき2層CCL製造工程やCOF回路形成工程といった後工程での工程変更も不要となっている。 |
Corning 低温Poly-Si TFT-LCD、有機ELD用ガラス基板を開発 米Corningは、低温Poly-Si TFT-LCD/有機ELディスプレイ用として新たなガラス基板「Jadeガラス」を開発した。 Jadeガラスは熱安定性が高いため、プロセス温度が高い低温Poly-Si TFT製造工程向けでも二次的なアニール処理や研磨が不要となっている。 |
2008年1月8日
|
松下電器 4K2Kの150V型PDPを開発 松下電器産業は、世界最大の150V型PDPを開発した。解像度はフルHDの4倍に当たる4096×2160画素(通称4K2K)で、人物が等身大で映る迫力の超大画面を実現した。 既存の103V型パネルで培った超大型パネル形成技術をさらに進化させ、150型クラスでもバリアリブや電極を均一に形成できるプロセス技術を開発。放電均一性や安定性を確保した。さらに超高速駆動技術を開発し、103V型フルHDモデルと同等の輝度を確保した。 |
松下電器 超薄型軽量の50V型フルHD PDPを開発 松下電器産業は、フルフラット形状の超薄型軽量50V型フルHD PDPを開発した。 新開発の駆動・回路技術により駆動電圧や電力ロスを低減し回路を小型化。さらに、パネル構造や回路レイアウトを見直し、現行機種(TH-50PZ750SK)に比べ厚さを約1/4の24.7oに、重さを約1/2の22kgに薄型軽量化した。 この結果、壁掛けはもちろんのこと、天吊りなど多様な設置が可能になる。また、新たに開発した“WirelessHD規格に基づく無線伝送システム”と組み合わせると機器間のケーブル接続が不要になり、レイアウトフリーなハイビジョン映像の視聴が可能になる。 |
松下電器 発光効率を2倍に高めたPDPを開発 松下電器産業は、従来に比べ発光効率を2倍に高めた42V型フルHD PDPを開発した。 詳細は明らかにしていないが、蛍光体などの材料、放電ガス、セル構造を最適化するとともに、電力ロスを削減する回路駆動方式を開発。発光効率を2倍に高め、現行機種(TH-42PZ750SK)と同等の輝度を維持しながら消費電力を1/2に削減した。 |
スミダコーポレーション LCDインバータ事業を子会社に譲渡 スミダコーポレーションは、LCDバックライト用インバータ事業を台湾と中国の100%子会社2社に譲渡すると発表した。コイルを中心とした民生用・自動車部品用電子部品ビジネスに経営資源を集中するため。 譲渡するインバータ事業はノートPC、モニター、液晶テレビ、アミューズメント機器用のインバータトランス・インバータユニット。Taiwan Sumida Electronics(台湾)とSuzhou Sumida Electric(中国)に譲渡する。1月中旬の譲渡完了後、譲渡会社と共同で新会社を設立。譲渡後もスミダは研究開発・製造・販売面で協力関係を維持する。 |
2008年1月7日
|
パイオニア 完全な「黒」を実現するPDP技術を開発 パイオニアは、PDPの将来技術を提案する“プロジェクトKURO”コンセプトモデルを米ラスベガスで開催中の「2008 International CES」で公開した。 黒色再現時の発光をゼロにすることにより完全な黒を実現するもので、セル内での予備放電をゼロにすることで測定限界を超える超高コントラストを達成した。また、50型クラスで世界最薄となる厚さ9mmに薄型化。18.6kgという軽量化と合わせ、壁掛けテレビを容易にした。 |
FPD HOT NEWS |
|